ユダに裏切ったつもりはない?|思考のフィルター

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私はずっと 「 イエス・キリスト(※1)の12番目(※2)の弟子であるユダは、イエスを裏切った。 」 と思っていました。

アナタは、どう思っていますか?

 「 キリスト教 」 というのを 超ザックリと言ってしまうと...

それまで、ユダヤ教というユダヤ人だけが選ばれた民だとし、小難しい教義を理解し、守ることで 「 救われる 」 としていた宗教がありました。
そこにイエスが現れ、神様はそんな差別はしないよ。神様を信じ、祈れば誰でも救われるのさ。
としたのが、キリスト教です。 (^^;

先日、ある番組でキリスト教の黒歴史の1つである 「 十字軍 」 を取り上げたTV番組を見ていたときのコト、つい口から出たセリフが 「 イエスが生きていたら、こんなことを許すわけがない。 」 でした。

>言っておきますが、私は無宗教です。 (^^;

ここでサクッと 十字軍 について説明しておくと...

当初のキリスト教は、ローマ帝国治下で弾圧されていました。
しかし、4世紀初めに皇帝コンスタンティヌス1世により公認され、その後テオドシウス1世によりローマ帝国の国教となります。
テオドシウス1世の死後(4世紀の終わり)にローマ帝国は(その後再び統一されることのない)東西に分裂します。
11世紀の終わり、東ローマ帝国の皇帝アレクシオス1世の頃、イスラム王朝の台頭でアナトリア半島を占領された皇帝が、イスラム教国からの聖地エルサレムの奪還にかこつけて、ローマ教皇ウルバヌス2世に救援を求めたことを発端に十字軍が編成され、11世紀の終わり(1096年 – 1099年)に“第1回十字軍”の軍行が行われます。
十字軍編成の際、ローマ教皇ウルバヌス2世はキリスト教徒に対し、参加者には(罪人にさえも)免償(罪の償いの免除)が与えられると宣言しています。
十字軍はエルサレム途上、イスラム教徒支配下の都市を虐殺、レイプ、略奪を行いながら攻略し、最終目的であるエルサレム奪還を果たすのですが、その辺りはまさしく血の海だったと...

ここまで来ての私の感想が、前述した 「 イエスが生きていたら、こんなことを許すわけがない。 」 です。

私が知っている浅い知識からすると、キリスト教というのは 「 右の頬を打たれたら、左も差し出しなさい。 」 的な、暴力とは程遠い教えをしている宗教です。

それがいくら異教徒だからと言って、しかも自分の墓を取り返すために、自分の教義に真っ向から反対するような方法で行われるなんて、どう捻じ曲げたら そんな答えが出てくるのか?
(ο´・ д・)?? ですよね。

イエス・キリストというのは、キリスト教の教祖なワケですが、弟子(使徒と呼ばれていますが)はペトロ、(ゼベダイの子)ヤコブ、ヨハネ、アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、(アルファイの子)ヤコブ、タダイ、シモン、(イスカリオテの)ユダ、マティアといます。
(ユダ と マティア については、(※2)を参照して下さい。)

弟子たちは高弟とか12使徒などと呼ばれていますが、
ペトロはキリストに 「 あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うであろう 」 と言われてしまいますし、
ヤコブ(ゼベダイの子)とヨハネの兄弟は漁師、アンデレ(兄はペテロ)も漁師、マタイは収税人で人々からは嫌われる職業について...などなど、
その人間の身分とかは関係なく、キリストの感性でチョイスしています。

あと、最後の晩餐でキリストが捕まるときには逃げてしまうし、
「 キリストのことなんか知らない 」 っていうし、
それに最後に教えと説くキリストを前にウトウト寝ていたとか、いなかったとか...
と、私的には そこまで高弟なのかと思える印象があります。

...あくまで私見です (^^;

そういった中で、ユダは金目当てでキリストを売ったコトになっています。

キリストを金で売った裏切り者...

ずーっとそう思っていました。

じつは、先のTV番組をパートナーと一緒に見ていまして、そのパートナーに向かって私が

「 しかし、人々に救いを広めたイエス・キリストを、自分もその存在、教えによって救われたであろうキリストを金と引き換えにできるモノなのかな? 」 と、
おもむろに問いかけた時のパートナーの返事か恐ろしく衝撃的でした。

曰く、 「 ユダはキリストを裏切ったつもりはない。 試したんじゃないかな? 」

「 えっ! 」 ...( ̄◇ ̄;) 絶句。

いやもう、予想外の回答に少しの間 思考が停止しました。

「 何をおっしゃっているのかな、内の人は? 」

・・・

それは、どういうコトなのか?と促した続きを要約すると...

キリストは、数々の奇跡をおこしてきた。
弟子たちは、それを目の当たりにしてきた。
いろいろと弾圧されてきたが、今までなんとか切り抜けてきた。
しかし、とうとう絶体絶命の時を迎えるに至った。
だが、救い主イエス・キリストが本物なら、ココでも奇跡を起こすのではないか?

そう考えたのではないか...と。

だから、ユダにキリストを裏切るつもりはなく、愚弟はキリストが奇跡を起すコトを信じ、信じきれない所で試したのではないか? と。

いやぁ、もうビックリ (;@Д@)
まさか、そんな答えが返ってこようとは...

目からウロコ でした ( ゜A゜;)マジ?

で、思ったのデス。

(ここで、パートナーの意見が正しいとか 誤っているとかは問題ではなく)

私たちは得た知識や情報を鵜呑みにしやすい傾向があります。

「 自分が意見を述べる立場だったらどう結論づけるか 」 を考えたとき、情報の取捨選択を無意識にやってしまいます。
そうすると 好みの情報は自然と集まり、
その逆で、知りたくない情報、避けたい情報、興味がない情報は遠ざけます。

結果、視野が狭くなって、思考が硬直するんですね。

そういった『 思考のフィルター 』 に気づいていないと、場合によっては自分を傷つけていることから抜け出せない状況というのも生まれたりします。

だから、常にものゴトをできるだけ多面的に観察し、幅広く情報を集めることに 積極性を発揮する必要があります。

その上で、 「 それらをどう考え、どう結論づけるか? そしてどう実践していくか? 」 が重要になるのだと、知って欲しいのです。

 

アナタは、『 思考のフィルター 』 に気づいていますか?

(^ω^)ノ


(※1)因みに、 「 キリスト 」 という言葉自体は、ヘブライ語でいう 「 メシア 」 であり、旧約聖書中の“救世主”を意味します。

で、色々あるのですが イエス と キリスト は同格です。

イエスと言えばキリストを、キリストと言えばイエスを表します。

(※2)イエスを裏切ったことから、裏切り者の代名詞として扱われることが多いユダですが、
ユダは12番目の使徒であり、彼が裏切りの末死んだためにマティアが新しい12番目の使徒となりました。
よって、一般によく言われているユダを第13番目の使徒とするのは誤りとなります。

 

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