シュガーバイン・情報の蔦

群馬県太田市新道町のステンレス加工会「宝泉製作所」の
石川昌男会長（８０）が試行錯誤を重ね、
２年以上かけて完成させたという「焼きイモ器」。

■発端は、
石川さんが３年前の秋に、
川場村の道の駅で地元主婦がストーブの上で
茶筒に入れて焼いてくれたイモの味が感動的だったからだそうです。

東日本大震災の後で省エネ意識が高く、
電気やガスに頼らず使える器具を目指した焼きイモ器は、
長時間かけてじんわりと焼き上げられるよう、
固形燃料を置く火皿の形状を何度も作り直し、
蓄熱性の高い小石選びに苦労したという。

◎焼き芋マメ知識

石焼きに適した品種としては
・紅あずま
・鳴門金時
・ベニオトメ
などがあげられます。

サツマイモは熱した小石の中に埋めて、
間接加熱によってゆっくり加熱することで、
アミラーゼ（デンプン分解酵素）が
デンプンを麦芽糖に変えることにより、
通常の焼き方よりも甘く仕上がります。

ちなみに、
石焼き釜を使わず焼いたものは、
単に「焼き芋」と呼ぶのが作法だとか (^^;

( ..)φメモメモ

■紅あずま（ベニアズマ）
｛
ベニアズマは茨城県や千葉県など主に関東で多く作られ、
関東で人気の品種です。

・特徴＞
皮の色は少し紫がかった濃い赤色。
果肉の色が黄色く粉質で、繊維質が少なく、甘味もあり、
焼き上がりがホクホクとネットリの中間タイプのサツマイモです。

・旬＞
９月上旬頃から１０月に入って最盛期となり１１月中旬頃まで。
２ヶ月ほど貯蔵したほうが
デンプンが糖質に変わり甘みが出て美味しくなるので、
食べ頃の旬は１２月から２月ごろまでとなります。

なお、
紅あずまは貯蔵性はあまり良くなく、
旬を過ぎるとあまり出回らなくなります。
｝

■鳴門金時（ナルトキントキ）
｛
徳島県内の指定地域で生産されたものしか
「なると金時」を名乗ることはできません。
(￣◇￣;)ｴｯ

1990年代にTBSの世界ウルルン滞在記の企画で、
日本の農家からパプアニューギニアの先住民に
鳴門金時が持ち込まれたことで、
現地での鳴門金時の生産が定着しており、
現地人は鳴門金時を「キントキ」と呼んで
人気の野菜となっているそうです。
( ノﾟДﾟ) ほぉ

・特徴＞
中身が黄金色をしている芋を
金時(きんとき)芋と呼んでいたことから、
「なると金時」と名づけられました。

栗のようにホクホクとした食感と、
糖度が高めなのが特徴で、
菓子の材料などでも重宝されています。

定番の焼き芋はもちろん、
蒸して良し、ゆでて良し、天ぷらや大学いも でも良し、
スウィートポテトにしても美味しくいただけます。

・旬＞
鳴門金時は、時期により大きく味覚が変わるので、
好みに合わせてその時期に購入するのが良いのだとか。

収穫は、
７月下旬頃から始り
収穫最盛期は8～9月頃で、
9月以降には金時が市場にたくさん出てきます。

収穫してから水分が抜けてだんだんと甘味が増すので、
秋頃～冬にかけてが食べ頃と言われています。

また、
お歳暮シーズンにかけて最も需要が高くなってきます。
｝

■ベニオトメ（紅乙女）
｛
紅色ですらりとした乙女のように
芋の形が良いことからこの名がついています。

・特徴＞
蒸しいもの肉色は黄白色で粉質、繊維の多少は中程度。
ほくほくして、甘みが強いのが特徴。

外観が非常にきれいで、形や味も良く、粒揃いのいい優秀なさつまいもです。

萌芽性が良く、早掘適性にも優れ、病気にも強い。
（サツマイモネコブセンチュウに強いほか、
黒斑病にもやや強の抵抗性を示すが、
ミナミネグサレセンチュウ抵抗性は中程度です。）

その素性の良さもあって、
さつまいも苗の売上TOP10には顔を出す良品種だそうで、
サツマイモの通販でもベニオトメは良く見かけられます。

ベニオトメは焼酎の原料にも良く使われています。
｝

■どこでも使える家庭用焼きイモ器
その使い方は、
ステンレス製の円筒状で、
小石を敷いたかごにイモを縦にして挿入し、
下から市販の固形燃料で焼く構造。

1時間かけて1本が焼き上がり、
本格的な石焼きイモと変わらない味に仕上がるということです。

■テスト販売したところ、
「夫婦の会話が増えた」
「子や孫と楽しめる」
「卓上でゆっくりイモが焼き上がる時間が家族のだんらんに役立つ」
と評判は上々。

手応えを感じているが、手作りのため大量生産はできないそうです。
(￣◇￣;)ｴｯ …

１台２万１３８４円（税込み）。

ホームページを通じて１０月から販売する予定。
(Γ・・) ステンレス切削、溶接の株式会社宝泉製作所
問い合わせは同社（０２７６・３１・５７６０）へ。
(＾ω＾)ノ