
「特発性間質性肺炎」で呼吸が困難になった夫婦の妻に、
夫の右肺の一部を裏返して移植するという
世界初の生体移植手術が成功したそうです。
ココで注目されたのが3Dプリンター。
執刀した京大医学部付属病院の伊達洋至教授の発表では、
手術チームは名古屋市立大の協力を得て
3Dプリンターで夫妻の胸の模型を作り、
十分な研究の後、移植手術を執り行ったとのこと。
■なぜ、3Dプリンターで胸部模型をつくる必要があったのか?
人間の肺は、
右側が上葉、中葉、下葉。
左側は上葉、下葉。
と分かれており、
右肺と左肺の割合が違います。
(右肺は心臓に近い左肺より2割ほど大きい。)
夫妻の妻は左肺の状態が悪く、取り換える必要があると判断されました。
一方、
先ほどの肺の割合の説明から、
夫の左肺を使おうにも、その下葉は、妻の左肺として使うには小さい。
よって、
右肺下葉を移植することにした。
しかし、
左右の肺を逆に移植する場合、
気管支や肺動脈などをうまく繋げられるかが課題になる。
そのため、
3Dプリンターで夫妻の胸の模型を作り、研究した。
■手術は大成功
手術は3月上旬に約20人態勢で行い、4時間半ほどで終了。
経過は順調で、
1日1万歩の歩行訓練ができるまで回復した妻は、5月10日に退院。
夫も既に仕事に復帰しているそうです。
■面目躍如
つい先日に、
3Dプリンターで拳銃をつくり、
逮捕される事件があったばかりで、
3Dプリンターの在り方が問題になったばかり。
しかし、
社会に役立つ、人の救命に役立つことも証明されましたね。
「道具は、使う者によって良くも悪くもなる」ということでしょうか。
今後も、
テクノロジーが人により良く働いてくれることを、
そして、
人がテクノロジーを正しく用いることを願いたいですね。
■感謝
妻は京大を通じ
「
本当に感謝の言葉しかありません。
私は新しい命をもらったと思います
」
とコメントしました。
病が治って本当に良かったです。
新しい命で、シアワセに暮らして頂きたいと思います。
(^ω^)ノ
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